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検査基準値は、年齢により値が変化するものもある。以下に小児において特徴が見られるものを取り上げました。
●赤血球
新生児期は赤血球数、ヘモグロビン濃度とともに高い数値を示すが、その後乳幼児期前半までに急速に減少する。これを生理貧血と言う。以後漸増し10歳頃にはほぼ成人値に達する。出生時のヘモグロビンの60~90%は胎児型血色素である。これは3~4ヶ月で次第に減少し成人型血色色素にとって代わる。
●白血球
白血球は新生児期には多く、以後漸減する。新生児期は白血球のなかでも好中球が多いが、乳幼児期はリンパ球が多いという特徴がある。
●y-グロブリン
IgGは分子量が小さいため胎盤を通過し母から児に与えられる(受動免疫)。そのため新生児では成人と同値を示すが3~4ヶ月で消費して低値となり、以後次第に増加する。一方IgM、IgAはともに胎盤を通過しないため新生児期は低い値となるが学童期に成人レベルに達する。
●血糖値
新生児の血糖値は40~60mg/dLと低い。そのため、成熟時で30mg/dL未満、低出生体重児で20mg/dL未満を低血糖としている。
●酵素
一般的に血中の酵素は新生児期に高い。その中でもLDHは乳児期には成人の約2倍である。ALPは骨の成長と関係するため発育急進期に高くなる。
●C反応性蛋白(CRP)
CRP感染症、炎症性疾患の有力な診断法であるが新生児の感染早期には陰性となることがあり、また反対に健康新生児でも生後1週間くらいまでは陽性を示すこともあるため解釈には十分な注意を要する。
乳児では体重の増加、幼児では身長の伸びが悪いことを心配する母親が多い。ここでは、幼児の身長の伸びに影響を与える成長ホルモンに関する検査を紹介します。
●成長ホルモンとは
視床下部の下垂体前葉から分泌されるホルモンのひとつで、成長・骨発育を促進させる。GHの値は種々の因子によって変動するため、早朝空腹時30分間安静にした状態で採血した結果を基礎値として5ng/mL以上であればGH分泌は正常と考える。
●ソマトメジンCとは
インスリン様成長因子-Iともいい、骨および体細胞におけるGHの成長促進作用を仲介する因子のひとつである。IGF-Iは成長促進、細胞増進、インスリン様作用など多様な働きをもつがGHに依存して産生されるため、IGF-I値はGH分泌評価指標として用いられる。
●主な成長ホルモン分泌負荷試験
アルギニン負荷試験、L-DOPA負荷試験、クロニジン負荷試験。その他の成長ホルモン分泌負荷試験はインスリン負荷試験、グルカゴン負荷試験、グルカゴン・プロプラノロール負荷試験、GRF負荷試験など。最低2種類の負荷試験を実施しGHが10ng/mL以下の低値を示す試験が2つ以上あるときは成長ホルモン分泌不全と診断される。