泌尿器科
泌尿器科の検査について知ろう
尿検査は泌尿器系の疾患ばかりではなく、さまざまな疾患のスクリーニング検査として広く行われています。その中で泌尿器系疾患に関わる尿検査について紹介します。
●尿検査
- 尿量・・・水分摂取量や嘔吐、下痢、気候などによって増減するが健常成人では1日700~1.5Lである。
- 尿色調・・・正常尿は、腎臓で生成されるウロビリノーゲンやウロクロームなどにより琥珀色である。しかし、各種病態により色調は変化し尿量が多い場合は、水様透明になり尿量が減少すると濃縮尿になり暗褐色になる。また、薬物により尿色調が変化することもある。
- 尿比重・浸透圧・・・これらは、腎の尿濃縮能の指標である。
- 尿沈渣・・・腎疾患の鑑別診断として行われる検査。尿沈渣標本から尿中赤血球、白血球、上皮細胞、細菌などの異常により腎、尿路の疾患が疑われる。特に円柱の出現は腎実質障害を強く示唆する。
●腎機能検査・総腎機能検査
- 血清クレアチニン・・・筋肉内に存在するクレアチンの最終代謝産物である。血清クレアチニンの値の上昇は腎機能の低下の指標とされている。しかし、
- より正確なGFRを知るためにはクレアチニンクリアランスの測定が必要である。
- 糸球体濾過量(GFR)・・・GFRとは、腎臓のすべての糸球体により単位時間当たりに血漿が濾過される量のことで腎機能を反映している。腎機能の厳密な評価はイヌリンクリアランスを用いて行われるが、その測定が煩雑であることから医療の現場では推定GFRやクレアチニンクリアランスで代用することが多い。
- クレアチニンクリアランス・・・糸球体濾過量にほぼ相当し、腎機能障害の指標として有用な検査である。
●画像診断
- 単純X線撮影・・・腎尿管膀胱を含む撮影法で、この検査により腎臓の形状、結石の発見石灰化の有無、骨病変、腸内ガスなどの情報を得ることができる。
- 排泄性腎盂造影・・・腎臓から排泄される造影剤の状態で腎臓の機能を観察し、腎、腎盂、尿管、膀胱などの尿路全般の形態を観察できる。
- 逆行性腎盂造影・・・IVP、DIPの造影が不十分な時、または腎機能障害、ヨードアレルギーや喘息の患者で造影剤を静注できない場合に行われる。
- 膀胱造影・・・膀胱の形状を観察する。カテーテルを膀胱内に挿入して造影する。
- 前立腺生検・・・前立腺がんの確定診断をするために重要な検査である。直腸を介して、あるいは会陰から細い針を前立腺内に刺入し組織を採取する。
泌尿器疾患の特殊な治療について
●結石破砕術法
- 対外衝撃波結石破砕術・・・対外で発生させた衝撃波を3次元で結石に収束させることにより、結石に衝撃を与えて砕く方法。
- 経皮的腎結石砕石術・・・比較的大きな腎結石の治療法として行われる。尿道からカテーテルを挿入して腎臓近くでバルーンを拡張させます。
- 経尿道的尿管結石砕石術・・・比較的大きな尿管結石の治療法として行われる。
●その他の特殊な治療
- 経尿道的切除術・・・適応として、表在性の膀胱腫瘍、前立腺肥大症の他、膀胱頸部硬化症、尿道狭窄などがある。
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